私は従業員10名を抱える製造業を営む会社を経営しています。 先日「小規模共済」というものに加入を勧められましたが、それはいったいどういう制度で、何か税務上のメリットはあるのですか?



「小規模共済」というのは、製造業・建設業等なら従業員20人以下、サービス業等なら5人以下の会社の役員・個人事業主が、個人で加入するもので、中小企業の役員の方や個人事業主の方の退職金制度なんです。

掛金は月額1000円から7万円までで自由に決めることができ、掛金に応じてもらえる金額は増加します。

そして、その掛金の全額は所得税の計算時において全額控除対象になります。
つまり税務上のメリットは、中小企業の役員の方や個人事業主の方の所得税が安くなるという点にあります。

例として
掛金が月額7万円×12ヶ月=84万円(年間掛金最高額)とします。
そして質問者の方の所得税の税率を30%と仮定した場合、
84万円×30%で約25万円所得税が安くなります。

ご自分の退職金の準備をしながら、所得税の負担も少なくできるので加入する価値のある制度だと思いますよ!