当社に、もう使用していない古いコピー機やデスクがあります。業者に引き取ってもらうにも費用がかかるので、なんとなく放置していて帳簿にも簿価が残っています。今後も使用する予定がないのですが、何とかならないでしょうか?



このような現在未使用で、未だ処分をしていない資産について、ある一定の要件を満たしている場合には除却損の計上が認められています。

現在使用していなくて、今後事業に使う可能性がないと認められるもの。

特定の製品生産のための金型で、その生産を中止したため将来も使用する見込みがないこと

上記の2つの要件を満たしていると、固定資産がまだ会社に存在していても、いずれ処分することは明白なので、その帳簿価額から処分(売却)見積額を差引いた額を損金計上することができます。(これを有姿除却といいます!)

処分( 売却)見積額が0円ならば、帳簿価額を除却損として計上できるのです。

決算直前においても、放置された減価償却資産の簿価が帳簿に残っていないか、再度、減価償却明細を見直してみるのも良いかもしれませんね。